学校日記

5・6(金)教える・伝える【校長室より】

公開日
2022/05/07
更新日
2022/05/07

校長室

 中日新聞朝刊の中日春秋に次のような掲載がありましたので載せます。
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「語録」にこんな言葉があった。
「指導者が仕事をするには忍耐が必要だ。私は子どもの頃にそれを学んだ」
 子どもの頃の出来事とはこんな話らしい。
 その人は数学が得意で、友だちの勉強を見てあげていたが、相手はなかなか理解しない。気づいたそうだ。教える側は辛抱強く、相手の理解を待つしかないのだと。
 その人とは、八十歳で亡くなったサッカー元日本代表監督イビチャ・オシムさんである。含蓄ある言葉で選手を鍛え、鼓舞した名指導者だった。日本サッカーの恩人の一人だろう。

【中略】

 理解しない相手をどう導くか。オシムさんの言葉が磨かれ、魔法のような力を持つようになった背景かもしれない。民族が対立した旧ユーゴスラビア。そこで代表監督を務めるには対立を超え、選手を団結させる魅力ある言葉が必要だったのだろう。

 「人生はこれからも続く。サッカーでもそうだろう。試合に負けるのは人生の終わりではない」。苦難にも絶望しないで。

 東日本大震災の後、日本に向けたメッセージにそんな言葉があった。日本人に伝え、教えたのはサッカーだけではなかった。
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 相手に伝える・教えることは、とても難しいものです。使う言葉一つで相手の受け取り方や感じ方が違ってくるのです。

 「伝える・教える」とは、相手に理解してもらうことなのです。自分よがりな言葉遣いや態度では、「伝える・教える」ことはできないと思います。