4・22(金)命をいただく!感謝!!【校長室より】
- 公開日
- 2022/04/22
- 更新日
- 2022/04/22
校長室
NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」が4月11日より放映されています。ご存じですか?
沖縄に生まれ育ったおいしいもの大好きな女の子が、大人になり、沖縄料理人として活躍するお話です。先週のお話の一場面を紹介します。
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沖縄の山原(やんばる)地区で父母と兄姉妹の6人で生活する主人公の暢子。キビ畑などで生計を立てる家族。豚も2頭飼っており、家族全員が大切に育てています。
ある日、東京からきた民俗学者の親子を夕食に招待します。食卓には父が作ったソバや沖縄を代表する豚肉料理がならんでいます。東京から来た民俗学者は、尋ねます。
民俗学者「沖縄では、豚肉をどこで買うんですか?」
父「豚肉は、普段は近所が潰した時にお裾分けしてもらいます」
末っ子の妹「じゃあ、この豚肉って・・・」
家族の中でも、兄は、とても大切にしていたので、兄は家族に言います。
兄「え?え?あきさみよ−。俺のアババ(飼っていた豚の名前)を食べないで」
父はアババを潰したことを謝った上で話します。
父「生きている者は、他の生きているものを食べないと生きていけない。人間も同じさ。頂きますとは命を頂くこと。きちんと感謝をしながらきれいにたべてあげる。それが人の道、筋を通すということさ」
母「残さず食べてあげようね。大切な命を頂いているんだから」
兄「暢子、食べるよ」
その後、家族と東京からの父子は、しんみりとしながらもおいしく豚肉を食べました。
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今は、スーパーなどで食材を調達することができる時代です。お刺身を魚だと知らない子、または魚とは知っていても、お刺身が泳いでいると思っている子もいるという笑い話のような話もあると聞きます。身の回りにある食材が、「生きているものの命」であることを実感できない現実があります。
「いただきます」とは、「命をいただくこと」であることを大人が子どもたちに教えていくことが大切であると思います。