12・10(金)子どもの声を聴く・・・【校長室より】
- 公開日
- 2021/12/10
- 更新日
- 2021/12/10
校長室
繰り返せることと繰り返せないことがあります。
谷川俊太郎さんの詩『くり返す』を紹介します。
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くり返すことができる
あやまちをくり返すことができる
くり返すことができる
後悔をくりかえすことができる
だがくり返すことはできない
人の命をくり返すことはできない
けれどくり返さねばならない
人の命は大事だとくり返さねばならない
命はくり返せないとくり返さねばならない
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愛知県弥富市の中学校で、三年生の男子生徒が同学年の少年に刺され、死亡した事件。若い命が失われたことに痛ましさが募ります。そして、生徒たちが受けた心の傷のことを思うと、胸の痛みは増すばかりです。
命の尊さは、言うまでもありません。失われた命は決して戻ってきません。繰り返せることと繰り返せないことがあるのです。
さて、今週は、人権週間でした。本校でも「中島小人権週間」として様々な取り組みをしてきました。お互いの違いを認め合い、尊重し合い、優しい心で接することが、良好な人間関係を築くのに大切なのです。
学校では、大勢で同年代の子が学び合います。集団生活を通して、子どもたちは多くのことを学びます。その中で、人間関係作りに苦慮している子もいると思います。苦しい時に、周りの誰かに話すことで辛さが軽減する時もあります。
学校では、「子どもの声を聴く」ことを大切にしています。
今後も「聴く」こと、「耳と目と心」で聴くことを心がけていきます。