12・3(金)勉強好きの子どもを育てる【校長室より】
- 公開日
- 2021/12/03
- 更新日
- 2021/12/03
校長室
「子とともに ゆう&ゆう」でカウンセリング心理士の東ちひろさんは次のようなことを述べています。
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「小学生になったら自然に勉強するようになるだろう」
「もう高学年だから自分から勉強するはずだ」
と思いたくなるところですが、なかなかそうはいきません。
「将来、自分が困るよ」
この言葉は多くの人が子どもに言います。しかし、子どもは「今」を生きています。そのため「将来困る」と未来のことを言われてもイメージができません。イメージができないことは実行力が落ちます。本人が困れば勉強するかもしれませんが、子どもが困るのはいつなのでしょうか?
では、親はいったいどうしたらいいのでしょうか?何事も自分がコントロールできることにエネルギーを費やすほうが成功確率は格段に高くなります。つまり、子どもが自ら勉強するように変えるのではなく、親が子どもの勉強に付き合う方が建設的です。
ここからは、年齢別に勉強のつき合い方を紹介します。
【低学年むけ】
子どものそばで寄り添い、できているところを指さして「OKだよ」と言葉で伝えていきます。間違ったところがあれば、「おかしい」「だめ」ではなく、「あれえ、おかしいなあ。〇〇になるかな?」と、少々とぼけて間違えているところを伝える方がいいです。
【高学年むけ】
ぴったりとそばに寄り添って勉強をみるのではなく、「今日の宿題は計算ドリルなんだね」と目に見えたことをそのまま言葉にして伝えます。コツは「評価をしないこと」です。
(参考引用文献:愛知県教育振興会発行 『子とともに ゆう&ゆう』12月号)
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子どもを否定するばかりでなく、子どもを肯定的にとらえ、子ども自ら考え行動できるようにすることが大切です。そして、子どもの自己肯定感が高まるような声かけや態度が大切です。