10・9(土)ノーベル賞ウィーク【校長室より】
- 公開日
- 2021/10/09
- 更新日
- 2021/10/09
校長室
今週は、4日医学・生理学賞、5日物理学賞、6日化学賞と順次発表されました。
今年は、ノーベル物理学賞に地球科学の第一人者で地球温暖化の長期予測に役立つ気候モデルの研究をされた真鍋淑郎さんが受賞されました。日本人が受賞すると何だかうれしいですね。
ところで、「イグ・ノーベル賞」をご存じでしょうか。これは、ノーベル賞のパロディーで、ユニークな研究などに贈られるものです。9月9日(日本時間 9月10日)に発表され、日本からは、歩行者同士がぶつかるのを自然に避ける仕組みを「歩きスマホ」を使って調べた京都工芸繊維大学の研究者らが「動力学賞」を受賞しました。なんと日本人の受賞は15年連続だそうです。
京都工芸繊維大学の村上久助教らは、歩きながらスマートフォンを操作する、いわゆる「歩きスマホ」をした場合としなかった場合で歩行者の動きがどう変わるかを実験しました。その結果、「歩きスマホ」で注意が散漫になると、周辺の人の動きも乱れてぶつかりそうになったということで、歩行者同士が相手の動きを「予期」することの重要性を確かめられたということです。「周囲に注意を払うことが重要だ」ということを改めて証明したといえます。「歩きスマホ」をしている人だけでなく、その周りにも影響を与え、危険な場面につながることを証明した今回の研究はとても興味深いですね。
☆下記のサイトに2021ノーベル賞について、わかりやすく紹介されています。
↓
『ノーベル賞ってなんでえらいの?』NHKおうちで学ぼう!for School
https://www3.nhk.or.jp/news/special/nobelprize2021/?utm_int=detail_contents_news-link_001