学校日記

7・9(金) 特別支援教育の大切さ【校長室より】

公開日
2021/07/09
更新日
2021/07/09

校長室

 7月7日(水)、本校の特別支援学級で「お楽しみ会(七夕会)」が開催されました。保護者の方や放課後等デイサービスの職員の方をお招きして行われました。歌あり、器楽演奏あり、ダンスありと、とても温かく楽しい会となりました。何より子どもたちの一生懸命な姿が素敵でした。この会を開催するまでに、学校や家で何度も練習を重ねてきたことでしょう。最初、なかなか思うようにできなかったことが、こつこつ練習を積み上げることで本番では大成功!子どもたち一人一人の達成感は、計り知れないほど大きいと思います。そして今回の経験は必ず成長につながっています。

 さて、特別支援学級は、発達特性のある子が学ぶ場です。一般的には「発達障害」のある子どもが学ぶ場と言われています。「障害」と聞いて、ネガティブなイメージをもつ方もいるでしょう。昔は「特殊学級」として差別的な見方がされてきました。しかし、現在は、かなり見方がよい方向へ変容してきました。つまり、保護者の方がわが子の特性を考慮し、個別の支援がわが子にとって適切であると考える保護者の方が増えてきたのです。
 
 私は、広義で、どの人にも程度の差こそあれ「障害」はあると思います。こだわりの強い人、手先の不器用な人、読み書きの苦手な人、人と話すことの苦手な人、人との距離感に悩む人などなど。「障害」は「病気」と違って完治するものではありません。人が一方的に「環境」に合わせるだけではなく、「障害」に「環境」を合わせることも必要だと考えます。小学校において、子どもたちに将来生き抜く力を身に付けさせることは学校教育の責務です。そのために子ども一人一人をよく看て、その子に応じた手立てを仕組んだ教育実践をしていくことが大切であると考えています。