学校日記

6・11(金) ココロ貯金って?【校長室より】

公開日
2021/06/11
更新日
2021/06/11

校長室

 親が子の体に触れると、子どもは理屈抜きで「大事にされている」「愛されている」と感じるとカウンセリング心理士の東ちひろ(ひがし ちひろ)さんは言います。東さんによると、子どもの心の中には、1人にひとつずつ親からの愛情がたまる貯金箱(名付けて、ココロ貯金)があるのだそうです。親が子の体に触れることで愛情がたまり、愛情がたまると自信がつき、やる気のある子が育つそうです。また、情緒も安定し、自分で自分のことを心からOKと思える自己肯定感も高まるのだそうです。

 科学的見地の研究から、親が子の体に触れると、子にも親にもオキシトシンというホルモンが分泌されるといわれています。オキシトシンには、幸せな気分になり、脳や心が癒されてストレスが緩和させる効果があるそうです。さらに、不安や恐怖心が緩和し、他者への信頼の気持ちが増す、学習意欲と記憶力が増す、免疫力が上がるなどなど、子にも親にも良いことばかりなのです。

 私自身の子育てを振り返ってみると、わが子が幼い頃、自然に手をつないだり、頭をなでたり、抱きしめたりしていたことを思い出します(今では、子どもも成長し、体に触れることはしませんが・・・)。自然にオキシトシンが分泌されていたのでしょう。確かに、その当時は、幸せな気分でいっぱいでした(もちろん、今も幸せですよ・・・)。

 未就学児や小学生のころは、親が子の体にたくさん触れて、子どもの情緒を安定させ、自己肯定感を高めさせたいですね。子どもの体に触れる習慣がない方は、まずは1日に1回子どもの体に触れることを意識してはどうでしょうか。登校を見送る時に、「行ってらっしゃい」と言いながら肩に軽く触れるだけでもOKです!