1月7日(木)生徒のみなさんへ(心さわやか 愛する萩中)
- 公開日
- 2021/01/07
- 更新日
- 2021/01/07
いじめ対策・人権教育
生徒のみなさんへ(3学期始業式 式辞から)
(前略)
年末に、37歳になる教え子から電話がありました。彼は、勉強が苦手で、手に職をつけたいとの思いから、中学卒業後、飲食店に就職し、親元を離れて住み込みで修行を重ね、今は、神奈川県にある料理店を任されて、二人のお子さんの父親として楽しく暮らしています。
その彼は「コロナ禍の影響で、お店の売り上げも激減し、大変厳しい経営状況で、心が折れそうになる時があるけれど、こうした厳しい状況だからこそ、励ましてくれるお客さんの存在が私を支えてくれています。『大人数での会食ができない分、料理を味わうことができ、大将の料理のおいしさを改めて感じた。がんばって』と声をかけてくださるお客さんのためにも頑張ります。先生、生徒のみなさんも、いろいろな制約があってつらい思いをしているかもしれないけれど、こんな状況だからこそ、頑張った分は必ず自分のもとにかえってくる。1年後、10年後の自分のためにも、今を一生懸命頑張るように話してやってください。」と話してくれました。
彼自身が大変な状況の中、会ったこともないみなさんのことを心配してくれる彼に頭が下がりました。
新型コロナウイルス感染症が落ち着くまでは、今しばらく時間がかかりそうですが、この状況だからこそできることもあると思います。その一つが、周りの人を思いやることだと思います。あなたの周りにいる人のことを大切にしてください。周りにいる人を大切にすれば、笑顔が広がります。笑顔が広がれば、みんながやさしい気持ちになります。みんながやさしい気持ちになれば、必ず、みんなが幸せになります。
やさしい気持ちで生活できるあたたかい言葉が萩原中学校にあふれるといいなと思っています。だれもが安心して過ごせる萩原中学校をみんなの手でつくり上げていきましょう。
(後略)