8月24日(月)始業式(校長講話)
- 公開日
- 2020/08/24
- 更新日
- 2020/08/24
本校のいじめ対策(人権教育)
1学期末はてんとう虫の話をしました。「夏休み期間中はテントウ虫が天に向かって一歩一歩進んでいくように、みなさんも自分の目標に向かって一歩一歩頑張ってくださいね」という話をしました。きっと、努力を積み重ねてくれたのではないかと思います。2学期もがんばりましょうね。
〜中略〜
新型コロナウイルスには誰もが感染する可能性があります。もしかしたら、校長先生も感染するかもしれません。ウイルスは人を選ばず誰にでも感染してくるのです。だからこそ、感染をできるだけ防ぐために、マスク、手洗い、換気、ソーシャルディスタンスなど、コロナ対策をしているわけです。コロナに感染することはとても怖いことです。しかし、同じくらい怖いのが、感染してしまったために、まわりから白い目で見られたり、いじめや仲間はずれになったりすることです。感染したことでもつらい思いをしているのに、さらにそんな目にあったらどんな気持ちになるでしょう。とても悲しいことですよね。このことに限らず、いじめは絶対に許しません。もし、いじめられたり、心が痛くなったりしたら自分一人で抱え込まず、先生や家族など話しやすい人にまず相談してくださいね。
ひとつお話をします。「思いやり算」という話です。
算数で「なんとか算」という計算方法を習っていると思います。4つあります。分かりますか?答えは「足し算」「引き算」「かけ算」「割り算」の4つです。低学年のみなさんは習っていないものもありますが、知っている子がいればすごいですね。
思いやり算は、この4つの計算方法を使って、人を笑顔にする算数です。
1つ目「たし算」の「たす」ということばを使って、「たすけあう」ということです。一人よりも二人、二人よりも三人と、力を合わせて協力することで大きな力が発揮されます。
2つ目「引き算」の「ひき」を使って「ひきうける」です。自分が忙しくなければ、困っている人のちょっとした仕事を引き受けてあげることです。そうすると相手は喜びますし、その様子を見ていると引き受けた人も「引き受けてよかった」という喜びが味わえます。
3つ目「かけ算」の「かける」を使って「声をかける」ということです。クラスの子が一人ぼっちでいたり、心配そうな顔をしていたりしたら、ぜひ声をかけてください。そうすることで、かけられた子は安心するでしょうし、お互いの心が一つになれると思います。
4つ目「割り算」の「わる」を使って「いたわる」ということです。「いたわる」というのは親切にするという意味です。いたわってあげることで、相手の心が穏やかになり、笑顔が返ってきます。
この4つが「思いやり算」です。2学期は、この『思いやり算』の心をもって、相手の立場になって、行動することを心がけてくださいね。すでにやれているというすばらしい子は、どうか続けてくださいね。