27年目 1月17日
- 公開日
- 2022/01/17
- 更新日
- 2022/01/17
校長だより
今日は阪神淡路大震災発生から27年目となります。地震発生の朝、午前5時46分に神戸では多くの人が集まり、犠牲になった方々を思い、黙とうをささげていました。私も画面に向かい黙とうをささげ、また、「忘」の字をかたどった灯籠の明かりに、伝えていくことの大切さを切望する人々の強い願いを感じました。浅井北っ子の皆さんもテレビのニュースや新聞で目にしたことと思います。
27年前の朝5時46分、私は朝ごはんの支度をしていました。突然、地面に引き下ろされるような激しい揺れが来て、慌ててガスの火を消し、まだ寝ていた子どもが大丈夫か見に行きました。しばらくして、テレビには、変わり果てた神戸の街の様子が映し出されました。当時、兵庫県に妹一家が住んでおり「これは大変なことになった」と、妹に電話をかけましたが、すでに電話はつながらなくなっており、無事がわかったのはしばらくあととなりました。
15日に起きたトンガの大噴火により、日本にも津波が押し寄せるなど大きな被害が出ており、東日本に住んでいる方は「情報がわからなくても、とにかく逃げる」と避難をされたことがニュースで伝えられていました。また、トンガの現地の様子は確認ができないと報道されており、現地で生活をされている方々の無事を願うばかりです。
朝の会では、生徒指導から先週の避難訓練を振り返り、訓練したことを忘れず、自分で考えて行動することの大切さを再度伝えてもらいました。また、学級では、担任がニュースからの情報を伝え、地震のとき、自分の安全を守るためにどんな行動をとればいいのか、子どもたちに再度問いかけていました。子どもたちは真剣な表情で話を聞き、考えていました。
私たちの住んでいる場所には、かつて様々な災害が起こっており、多くの尊い命が奪われました。経験された方の苦しみや悲しみは、想像を絶するものであり、心底理解をすることは難しいことです。しかし、そうした現実があったことを知り、子どもたちに伝えることは続けなければなりません。子どもたちとともに想像力を働かせ、自分事として考えることを大切にしていきたいと思います。