始業式のお話「牛と丑」 1月7日
- 公開日
- 2021/01/07
- 更新日
- 2021/01/07
校長だより
令和3年の新しい年を迎えました。朝、登校してきた子どもたちが2学期と変わらぬ笑顔で挨拶をする姿に、ご家庭で感染症予防に努めていただいたからこその今日であると感謝の気持ちでいっぱいになりました。ありがとうございます。全国的にいまだ新型コロナウィルス感染症拡大が止まりません。感染予防対策をゆるめることなく、子どもたちが自分で考え行動できることを大切に、みんなの命を守ることを最優先として進めていきます。
さて、今日の始業式では以下のような内容で話をしました。
○「牛」自分は何ができるか考えて、粘り強く取り組もう
十二支の始まりの民話では、神様が元日の朝、早く来た動物から順番に1年の間、動物の大将にすると告げ、足の遅い牛は朝早くから出発をしたものの、牛の背中に乗っていたネズミに到着間際で追い越され、2番目に甘んじたこととなっています。2番目にはなったものの、自分をよく知っていて早目に出かける努力をした牛は立派です。牛は昔から重い荷物を運んだり、畑を耕したりと私たちの生活に欠かせない動物でした。ですから、そんな牛に人間は親しみを感じ、牛を力強さのシンボルとし、さらには粘り強さ、正直さを表す動物としてきました。
今日、これから始まる3学期は1年のまとめの時期です。そして、次の学年への、6年生は中学校への準備の学期です。牛のように自分は何ができるか考えて、こつこつと取り組むことを大切にしていきましょう。きっときのうの自分より大きく成長できますよ。
○「丑」つらい状況があっても、みんなで耐えて、思いやりの輪でつながっていこう
もともと干支は動物ではなく、植物の生長する様子を12に分けて漢字を当てはめていったことから始まっています。「丑」が使われている漢字に「紐」(ひも)があります。「紐」という漢字からもわかるように、「丑」は寒い土の中で、草や木が紐のように結び合い、春を待ちながら耐えている姿を現しているとも言われています。
自分を支えてくれる人には感謝の気持ちを伝え、困っている人には温かな声かけをし、「丑」の字のように、みんなで思いやりの輪でつながっていきましょう。
○「毎日が小さな卒業式」
3学期には卒業式があります。今年の卒業式はコロナの感染を防ぐために、6年生のみで行います。6年生の皆さんにとっては寂しい式になるかもしれませんが、卒業式までの1日1日が在校生によき伝統を伝える小さな卒業式です。「今日はこれを伝えることができた」と思える日があるように大切に毎日を送ってください。また、1年生から5年生のみなさんは、児童会や委員会、通学団などの場で、6年生にいろいろ教えてもらい、そのつど6年生に感謝の気持ちを伝えましょう。
今年も、「ありがとう」の声があふれ、みんなで思いやりの輪でつながっていける浅井北小学校にしましょう。
子どもたちが学校に来てくれることの尊さと幸せを感じながら、今年が子どもたちにとってかけがえのない1年となるよう、教職員一同努めてまいります。今年も、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。