学校日記

3月19日 卒業式 校長励ましの言葉

公開日
2026/03/23
更新日
2026/03/23

いじめ対策・人権教育

・・・(前略)・・・

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。今、社会は目まぐるしく変わり、先の見通しや予測がなかなかつかない時代になっています。人生が100歳まで生きる時代と言われ、AIをはじめ、これからの社会、30年後、50年後に想像を絶するような進歩を遂げるかもしれません。だからこそ、ますます人と人との関わりが大切になってきます。小学校6年間で関わった仲間や先生方の温かさを忘れず、感謝の気持ちを大切にしてください。新たな時代を生き抜く皆さんには、自分でしっかりと考え判断する力、新しい価値を見つけ出す好奇心、周りの人と認め合い協力する力、そして、困難にも負けないたくましさや人としての本当の強さをもち、何事にも立ち向かっていって欲しいです。

大きなランドセルを背負い、浅井南小学校の校門をくぐった1年生。4月、コロナ感染症防止のため、臨時休校からのスタートでしたね。2か月続きました。6月から学校を再開しましたが、その後の感染症対策をしながらの日々、様々な行動が制限された学校生活が3年間続きました。苦しさの中に工夫することで、喜びを見つけた皆さんは貴重な経験をしたと思います。

2年生の時、校長先生と皆さんとの出会いがありました。たくさんの先生方が教室へ行き、皆さんに声をかけ、見守ってきました。3年生の2学期の終わり、3学期からお休みになる担任の先生へ、学級みんなで温かい声をかけ、応援していたあの熱気を先生はまだ覚えています。皆さんは一人一人とても優しい心の持ち主です。

4年生、端末のクロームブックを使った授業が増え、学習発表会に向け、調べたことをまとめ、プレゼンをしていく学習の基礎をつくったと思います。その陰で関わっていただいたたくさんの先生方の努力や工夫、そして愛情があったからこそ、いい成果につながったことを思い出してください。

5年生の野外教育活動、関市の中池自然の家に行きました。7月上旬でものすごく暑く熱中症の心配もしながらの活動でした。1日目のスプーン作り、すばらしい集中力を発揮し、全員が時間内に完成しました。2日目の飯盒炊飯、かまど係、ご飯係、おかず係、準備から片付けまで、暑くたいへんな作業が続きましたが、めげずに協力してやり遂げました。たくましさを感じました。皆さんの活動の成功に向け、この時もかげで担任の先生方が人一倍努力し、皆さんを支えてきたことを決して忘れないでください。3学期には、学年集会を通じて最高学年に向けての意識を高めていきました。

6年生の運動会、「つなごう友情 ひびけ応援 心を一つに全力だ」。表現活動のフラッグでは、見事な演技を見せてくれました。学校のために仲間と協力して、率先垂範して活動していた6年生の姿は、まさに在校生のお手本となりました。

10月24日、25日の修学旅行。「学ぼう歴史 みんなで笑顔のピース」。初日の奈良では本物の鹿との触れ合いがありました。皆さんはすぐ鹿と仲良くなり、見事に共生していきました。生き物への愛着、尊重の気持ち、優しい心の持ち主ばかりだと感じました。また、勾玉作り体験では、一人一人がもちまえの集中力を見事に発揮し、個性的なこだわりのある作品を完成させました。忘れられないのが座禅体験です。心を無の状態にした本物の座禅をこの仲間と体験できました。あの緊張感とやり遂げたあとの達成感は、大きな自信となり、仲間との思い出として心に刻まれたことでしょう。一生の良き思い出作りに向け、担任の先生方が早い段階から綿密な計画を立て、試行錯誤して良い形を作ってくださいました。また、日常生活においても、困った時、迷った時、担任の先生方を中心に皆さんに向き合い、寄り添っていただきました。卒業を控え、卒業式の練習風景、10日の「立つ鳥跡を濁さずプロジェクト」でのひたむきな活動、成長してきた現在の皆さんの姿を拝見でき、嬉しく思います。いつまでも小学校で関わっていただいた先生方への感謝の気持ちを持ち続けてください。

そんな皆さんを応援するメッセージを贈ります。11月28日に行われた、ドリー夢メーカーの講演家、腰塚勇人様の「命の授業」を覚えていますか。とても勇気づけられた講演会でした。腰塚さんは若い時、とても得意だったスキーで大きな事故に遭い、手足が動かない状態になりました。人生に絶望し、投げやりな気持ちになりました。ご著書には次のように書かれています。

『今のすべてを受け入れて、いつも「笑顔」でいると決めました。どんなことにも、「ありがとう」を言おうと決めました。そうしたら・・まったく動かなかった手足が・・、事故から10日後・・、だんだん動きはじめてくれたんです。』

『だから、私はこの「事故」に感謝しています。大切なことに気づかせてくれて、ありがとう・・ 「麻痺してあまり動かない右半身と下半身」は、私にとって「宝物」です。いつも私に、「手足が当たり前に動くことの幸せ」を教え続けてくれるから』

『人を振り向かせ、協力をお願いするなら、「自分がその人たちにとって魅力的な人間と思ってもらえるかどうか」です。すなわち、それは「相手を変えるのではなく、自分が変わること」でした。』

 皆さんの未来への道のりはまだ始まったばかりです。その道のりは、まだまだ遠く決して平たんな道ではありません。それでも、高く、大きな夢をもって、今できることを一生懸命取り組み、自分の道を切り開いていってください。夢や希望は、未来に向かって前向きに生きようとする心の強い支えです。開校153年を迎えた、令和7年度、この伝統あるこの浅井南小学校の卒業生であることに、自信と誇りをもち、未来に向かって力強い一歩を大きく踏み出してください。浅井南小学校の我々は、いつまでも令和7年度卒業生の皆さんの応援団です。

・・・(後略)・・・